家族の物語|人生と記憶を残す本
家族へ伝えておきたい想いや記憶を、
特別な文章力がなくても、
無理のない言葉で形にするためのサンプルです。
このサンプルで伝えたいこと
- 人生を時系列で振り返る構成
- 感情を誇張しすぎない語り口
- 家族が読んで理解できる流れ
想定される用途
- 回想録
- 家族向けの人生記録
- 終活としての一冊

「私が生まれた時代」
私は、戦時中に生まれました。
物はなく、家は貧しく、毎日を「生きる」ことそのものに必死だった幼少期です。
今のように、欲しいものがすぐ手に入る時代ではありませんでした。
お腹が空くのは当たり前。冬の寒さも、夏の暑さも、逃げ場はありません。
それでも、不思議と、「不幸だった」という記憶ばかりではないのです。
近所の人たちが声を掛け合い、少ないものを分け合い、皆で助け合って生きていました。
何もなかったけれど、人の温かさは、確かにそこにありました。

「希望を抱いて過ごした青春時代」
成長するにつれ、私は青春と呼ばれる時代を迎えました。
贅沢はなく、毎日は決して楽ではありませんでした。
けれど、皆が同じように苦しく、だからこそ、希望を失わずにいられたのだと思います。
笑うときは、心から笑い、泣くときは、思い切り泣きました。
「いつか、きっと良くなる」そんな言葉を、誰もが胸の奥に持っていました。

「集団就職、そして結婚」
やがて、私は集団就職で都会へ出ました。
安い賃金。長い労働時間。慣れない都会の暮らし。
決して楽ではありませんでしたが、「働くこと」が、自分の居場所になっていました。
その職場で、一人の男性と出会い、やがて結婚しました。
子どもにも恵まれ、「これから、やっと幸せになれる」
――そう思ったのも、束の間のことでした。

「突然の別れ」
夫は、交通事故で、突然この世を去りました。あまりにも突然で、心が追いつく暇もありませんでした。
悲しむ時間さえ、贅沢に思えたほどです。
残されたのは、幼い子どもと、これからの生活。
そのとき、私は決めました。
「この子だけは、不自由な思いをさせない」
それだけを支えに、昼も夜も、働きづめの日々が始まりました。

「息子の成長」
息子は、新聞配達をして家計を助けてくれました。
学費も、自分で稼ぎました。
文句ひとつ言わず、ただ黙々と、前を向いていました。そして、大学を卒業し、立派な会社に入ってくれました。
あの背中を見たとき、胸の奥で、何かがほどけた気がしました。「もう、大丈夫だ」 そう、初めて思えた瞬間でした。

「家族が増えていく喜び」
やがて、今のお嫁さんと出会い、孫が生まれました。
私の近くに住んでくれて、時々、遊びに来てくれます。孫の笑い声が響くたび、家の中が、ぱっと明るくなる。あぁ……これでいい。
これで、よかったのだと思います。

「これから先のこと」
私は、そう遠くないうちに、この世を去るでしょう。
けれど、私が生きた証は、ここにあります。
あなたたちへと、静かに、確かに、
受け継がれていく。
人生、いろいろありました。
本当に、いろいろありました。
でも、これでいい。これで、よかったのです。
ありがとう。
息子よ。
嫁よ。
孫よ。
おばあちゃんより。
このサンプルは、どのように作られたのか(例)
この「家族の物語」サンプルは、
下記のような、ご本人によるメモや箇条書きの原稿をもとに、
構成・編集・文章整理を行い、
最終的な原稿・表紙・挿絵を完成させた一例です。
特別な文章力や、きれいに整った原稿をご用意いただく必要はありません。
思い出したことを、そのままの言葉で書いたメモや、
箇条書きの内容をもとに制作を進めています。
※内容・分量・表現は、あくまで一例です。
<ご相談時の原稿例(依頼者メモ)>
・自分の生きてきた人生を、息子・嫁・孫に残したい
・おばあちゃんが、どんな時代を生きてきたのかを知ってほしい
・戦時中に生まれた
・物がなく、家は貧しかった
・お腹が空くのは当たり前だった
・でも、近所の人たちと助け合って暮らしていた記憶がある
・不思議と「不幸だった」という思い出ばかりではない
・成長して、青春と呼ばれる時代を過ごした
・贅沢はできなかったが、希望はあった
・みんな同じように苦しい中で、笑ったり泣いたりしていた
・中学校を出て、集団就職で都会へ出た
・安い給料で、毎日長時間働いた
・都会の生活にはなかなか慣れなかった
・でも、働くことが自分の居場所になっていた
・職場で主人と出会って結婚した
・子どもが生まれて、幸せな時期があった
・しかし、子どもがまだ小さいときに交通事故で亡くなった
・幼い子どもを抱えて、ひとりで育てていくことになった
・とにかく必死で、昼も夜も働いた
・「この子だけは不自由な思いをさせない」と決めた
・息子は素直に育ち、新聞配達で家計を助けてくれた
・学費も自分で稼いでいた
・文句を言わず、黙々と頑張っていた姿が印象に残っている
・大学を卒業し、立派な会社に入ってくれた
・その姿を見て、「もう大丈夫だ」と思えた
・息子は結婚し、孫が生まれた
・今は近くに住んでいて、時々遊びに来てくれる
・孫の笑い声を聞くのが、何よりの楽しみ
・これから先、自分はいずれこの世を去ると思う
・でも、生きてきた証を、家族に残しておきたい
・息子や嫁、孫に「ありがとう」と伝えたい